こんにちは管理人の「カニパパ」です^^
冬の味覚の王様といえば、多くの人がカニを思い浮かべるのではないでしょうか。
食卓に並ぶだけで、一気に華やかになりますよね。
しかし、いざカニを選ぼうとすると、「紅ズワイガニ」と「ズワイガニ(本ズワイガニ)」という二つの名前を目にすることが多く、その違いに戸惑う方も少なくありません。
見た目は似ていますが、実は値段や味、美味しい旬の時期まで、多くの点で異なる特徴を持っています。
紅ズワイガニとズワイガニのどちらが美味しいのかという疑問は、カニ好きならば一度は抱く永遠のテーマかもしれません。
この記事では、その永遠のテーマに終止符を打つべく、両者の違いを徹底的に比較し、それぞれの魅力を深掘りしていきます。
単純にどちらが優れているということではなく、それぞれの個性を理解することが、カニを最大限に楽しむための鍵となるでしょう。
例えば、それぞれの産地による特徴や、プロが実践する簡単な見分け方、さらにはカニの旨味を最大限に引き出す食べ方や絶品レシピまで、幅広くご紹介いたします。
カニ味噌の味わいの違いや、通販で失敗しないための選び方のコツも詳しく解説しますので、きっとあなたにぴったりのカニが見つかるはずです。
この記事を読み終える頃には、あなたもカニ選びの達人になっていることでしょう。
◆このサイトでわかる事◆
- 紅ズワイガニとズワイガニの見た目の明確な違い
- 両者の値段に差がある理由
- 味や食感、甘みの具体的な特徴
- 最も美味しく食べられる旬の時期
- 代表的な産地とブランド蟹の知識
- カニ味噌の味の違いと楽しみ方
- あなたに合ったカニの選び方とおすすめの食べ方
紅ズワイガニとズワイガニのどちらが美味しいかを7つの違いで比較

◆この章のポイント◆
- 見た目の違いは色の濃さ
- 値段が安いのは紅ズワイガニ
- 甘みが強いのはどちらの味か
- 食感は水分量で大きく異なる
- 美味しい旬の時期の違い
- 主な産地とブランド蟹について
- 濃厚さが違うカニ味噌の味わい
見た目の違いは色の濃さ
紅ズワイガニとズワイガニを見分ける最も簡単な方法は、その名の通り「色」に注目することです。
まず、紅ズワイガニは茹でる前から鮮やかな紅色をしています。
生きている状態でも全体が赤いため、市場や店頭に並んでいる姿は非常に華やかです。
この特徴的な赤色が「紅ズワイガニ」という名前の由来となっています。
一方で、ズワイガニ(本ズワイガニ)は、生きている状態では黄褐色や暗い褐色をしています。
茹でることで鮮やかな朱色に変化しますが、茹でる前の段階では紅ズワイガニほど赤くはありません。
この色の違いは、両者が生息する水深と関係があると言われています。
色の他にも、体つきに微妙な違いが見られます。
紅ズワイガニは、ズワイガニに比べて全体的にやや細身で、脚も平べったい形状をしています。
また、甲羅の表面を触ってみると、ズワイガニは硬くしっかりしているのに対し、紅ズワイガニは少し柔らかく、押すとペコペコとした感触があることもあります。
これらの外見的な特徴を知っておけば、店頭で両者が並んでいても簡単に見分けることができるでしょう。
値段が安いのは紅ズワイガニ
紅ズワイガニとズワイガニのどちらを選ぶか考える際に、多くの方が気にするのが値段の違いではないでしょうか。
結論から言うと、一般的に紅ズワイガニの方がズワイガニよりもかなり安価で手に入ります。
この価格差が生まれる主な理由は、漁獲量と漁法の違いにあります。
紅ズワイガニはズワイガニよりも深い深海に生息しており、比較的広範囲に分布しています。
そのため、一度の漁で大量に獲ることが可能で、市場への供給量が多くなります。
「カニかご漁」という漁法で効率的に漁獲できることも、価格が安定しやすい要因の一つです。
対してズワイガニは、漁獲できる期間や区域が厳しく制限されており、漁獲量そのものが限られています。
特に、有名なブランド蟹(松葉ガニや越前ガニなど)は厳しい基準をクリアしたものだけが出荷されるため、希少価値が非常に高くなります。
さらに、ズワイガニは身入りの良さや濃厚な味わいから高級食材として扱われることが多く、需要が高いことも価格を押し上げる要因となっています。
そのため、日常的にカニを楽しみたい場合や、加工品として利用する際には紅ズワイガニが、特別な日のお祝いや贈答用としては高級なズワイガニが選ばれる傾向にあります。
甘みが強いのはどちらの味か
多くの人が最も知りたいのは、やはり味の違いでしょう。
紅ズワイガニとズワイガニのどちらが美味しいかという問いにおいて、味覚は非常に重要な要素です。
まず紅ズワイガニの最大の特徴は、その身に含まれる強い甘みです。
水分を多く含むため、みずみずしくジューシーな食感と共に、口の中に広がる繊細で上品な甘さを楽しむことができます。
この甘みは、加工品、例えばカニクリームコロッケや缶詰などにしても失われにくく、様々な料理でその個性を発揮します。
一方で、ズワイガニの味は「濃厚な旨味とコク」が特徴と言えるでしょう。
身がぎっしりと詰まっており、繊維質でしっかりとした歯ごたえがあります。
噛みしめるほどにカニ本来の深い味わいが溢れ出し、後を引くような余韻が残ります。
特に、刺身や焼きガニ、蒸しガニといったシンプルな調理法で食べると、その上質な旨味をダイレクトに感じることができます。
どちらの味が優れていると一概に言うことはできません。
さっぱりとした甘さを好むなら紅ズワイガニ、濃厚なカニの旨味を存分に味わいたいならズワイガニというように、個人の好みによって評価は分かれるでしょう。
食感は水分量で大きく異なる
味と並んでカニの評価を左右するのが食感です。
紅ズワイガニとズワイガニの食感の違いは、主にその身に含まれる水分量に起因します。
紅ズワイガニは、深海の水圧に適応するために体内の水分量が多くなっています。
そのため、身は非常にみずみずしく、ジューシーで柔らかい食感が特徴です。
この水分量の多さから、茹でると身が殻から離れやすい「身離れの良さ」も持ち合わせています。
しかし、一方で水分が多いということは、身が少し流れやすく、しっかりとした食べ応えを求める方には物足りなく感じられるかもしれません。
この特性から、身をほぐしてカニ玉やチャーハン、パスタの具材として使うのに非常に適しています。
対するズワイガニは、紅ズワイガニに比べて水分が少なく、身がぎゅっと詰まっています。
そのため、食感はしっかりとしており、カニの繊維一本一本を感じられるような弾力と歯ごたえがあります。
脚の身を殻から引き抜くと、プリっとした身が塊でついてくる様は、まさにカニの醍醐味と言えるでしょう。
このしっかりとした食感は、カニしゃぶやステーキなどでその真価を発揮します。
プリプリとした弾力のある食感を好むか、しっとりと柔らかな食感を好むかで、どちらのカニを選ぶかが決まってくると言えます。
美味しい旬の時期の違い
どんな食材にも最も美味しい「旬」があるように、紅ズワイガニとズワイガニにもそれぞれ旬の時期があります。
この旬の違いを知っておくことは、最高の状態でカニを味わうために不可欠です。
まず、紅ズワイガニの漁期は非常に長いのが特徴です。
主な産地である日本海側では、9月から翌年の6月頃まで漁が行われます。
産卵期である夏(7月~8月)を除けば、ほぼ一年中市場に出回っていることになります。
その中でも特に身が充実して美味しくなる旬の時期は、冬場の12月から2月頃とされています。
この時期の紅ズワイガニは、甘みが一層増し、カニ味噌も美味しくなります。
一方、ズワイガニの漁期は資源保護のために厳しく定められており、非常に短いです。
一般的に、漁が解禁されるのは11月上旬から翌年の3月中旬頃までです。
この限られた期間にしか味わえない希少性も、ズワイガニが高級とされる理由の一つでしょう。
旬の真っ只中である12月から2月にかけては、身入りが最も良くなり、味も濃厚になります。
特に、メスのズワイガニである「セコガニ(香箱ガニ)」は、内子(未成熟な卵巣)と外子(成熟した卵)が絶品で、漁期がさらに短い(11月上旬~12月末頃)ため、珍味として高い人気を誇ります。
旬の時期を狙って購入することが、美味しいカニに出会うための鉄則です。
主な産地とブランド蟹について
カニの味わいは、育った海の環境によっても大きく左右されます。
紅ズワイガニとズワイガニ、それぞれの主な産地と、そこで育まれるブランド蟹について知ることで、より深くカニの世界を楽しむことができます。
紅ズワイガニの主な産地は日本海側で、特に鳥取県、兵庫県、新潟県などが有名です。
中でも鳥取県の境港は、紅ズワイガニの水揚げ量が日本一を誇り、「ベニガニ」の愛称で親しまれています。
富山県の「高志の紅ガニ(こしのあかがに)」のように、厳しい選別基準を設けてブランド化している地域もあります。
これらの産地では、新鮮な紅ズワイガニを活かした様々な郷土料理も楽しめます。
一方で、ズワイガニは産地によって様々なブランド名で呼ばれ、それぞれが高い評価を得ています。
これは、水揚げされる港ごとに厳しい品質基準を設け、タグを付けて出荷することで品質を保証しているためです。
代表的なブランド蟹としては、以下のようなものがあります。
- 松葉ガニ(まつばがに):山陰地方(鳥取県、島根県、兵庫県、京都府)で水揚げされるオスのズワイガニ。
- 越前ガニ(えちぜんがに):福井県で水揚げされるオスのズワイガニ。皇室にも献上される最高級ブランドとして知られています。
- 加能ガニ(かのうがに):石川県で水揚げされるオスのズワイガニ。青いタグが目印です。
これらのブランド蟹は、身の詰まり具合や大きさ、鮮度など、厳しい基準をクリアしたものだけであり、その味わいは格別です。
産地ごとの個性を楽しむのも、ズワイガニの大きな魅力の一つと言えるでしょう。
濃厚さが違うカニ味噌の味わい
カニの楽しみは身だけにあらず、甲羅の中に詰まった「カニ味噌(中腸腺)」もまた、多くの食通を魅了してやみません。
このカニ味噌の味わいにも、紅ズワイガニとズワイガニではっきりとした違いがあります。
まず紅ズワイガニのカニ味噌は、身と同様に水分が多く、比較的あっさりとした味わいが特徴です。
とろりとした滑らかな舌触りで、苦味やクセが少なく、優しい甘みと風味が感じられます。
そのため、カニ味噌独特の濃厚さが苦手な方でも食べやすいと言えるでしょう。
量が少ないため、市場に出回ることは稀ですが、産地で新鮮なものを食べるとその美味しさに驚かされます。
ご飯に混ぜたり、甲羅酒にして楽しむのもおすすめです。
一方、ズワイガニのカニ味噌は、その濃厚でクリーミーな味わいが最大の魅力です。
緑がかった褐色の味噌は、ねっとりとしており、口に入れると磯の香りと共に深いコクと旨味が広がります。
ほのかな苦みがアクセントとなり、日本酒との相性は抜群です。
甲羅を器にして炭火で焼く「甲羅焼き」は、カニ味噌の風味を最も堪能できる食べ方の一つでしょう。
濃厚でコク深い味わいを求めるならズワイガニ、あっさりと上品な風味を楽しみたいなら紅ズワイガニと、カニ味噌においても好みが分かれるところです。
どちらもそれぞれの良さがあり、甲乙つけがたい魅力を持っています。
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紅ズワイガニとズワイガニのどちらが美味しいかを知って賢く選ぶ
◆この章のポイント◆
- 簡単な見分け方のポイント
- おすすめの食べ方とレシピ
- 通販で購入する際の注意点
- まとめ:紅ズワイガニとズワイガニのどちらが美味しいかは好み次第
簡単な見分け方のポイント
これまでに解説した違いを踏まえ、店頭や通販サイトで紅ズワイガニとズワイガニを賢く見分けるための簡単なポイントをまとめました。
まず最も確実なのは、茹でる前の「生」の状態での色を確認することです。
全体が鮮やかな紅色であれば紅ズワイガニ、黄褐色や茶色がかった色であればズワイガニです。
茹でられた後だとどちらも赤くなるため見分けがつきにくくなりますが、それでも紅ズワイガニの方がより濃い赤色をしている傾向があります。
次に、商品名や表示を確認しましょう。
ズワイガニは高級品であるため、「本ズワイガニ」や「松葉ガニ」「越前ガニ」といったブランド名が明記されていることがほとんどです。
一方で、単に「カニ」として安価で売られている場合や、「紅ズワイガニ」としっかり表示されている場合は、紅ズワイガニである可能性が高いです。
価格も大きな判断材料になります。
一杯あたりの価格が数千円程度であれば紅ズワイガニ、一万円を超えるような価格であればズワイガニと考えてよいでしょう。
また、脚の形状にも注目してみてください。
ズワイガニの脚は断面が丸みを帯びていますが、紅ズワイガニの脚はやや平たく、潰れたような形をしています。
これらのポイントを総合的に見ることで、ほぼ間違いなく両者を見分けることができるはずです。
おすすめの食べ方とレシピ
紅ズワイガニとズワイガニは、それぞれの特性を活かした食べ方をすることで、その美味しさを最大限に引き出すことができます。
紅ズワイガニは水分が多く甘みが強いため、そのジューシーさを活かした料理に向いています。
身をほぐして使う料理との相性が抜群です。
- カニチャーハン:カニの甘みと風味がご飯一粒一粒に絡み、絶品です。
- カニクリームコロッケ:クリーミーなベシャメルソースとカニの甘さが口の中でとろけます。
- カニ汁・味噌汁:カニから出る出汁が汁全体に染み渡り、深い味わいになります。
一方、ズワイガニは身がしっかりとしており、濃厚な旨味が特徴です。
そのため、素材の味をそのまま楽しむシンプルな調理法がおすすめです。
- カニ刺し:新鮮なものでしか味わえない、とろけるような甘さと食感が楽しめます。
- 焼きガニ:炭火などで焼くことで香ばしさが加わり、旨味が凝縮されます。
- カニしゃぶ:さっと出汁にくぐらせることで、身がふっくらと仕上がり、プリプリの食感を堪能できます。
もちろん、これはあくまで一例です。
ズワイガニでチャーハンを作れば豪華な一品になりますし、新鮮な紅ズワイガニを蒸して食べるのも美味しいでしょう。
それぞれのカニの個性を理解した上で、様々なレシピに挑戦してみてください。
通販で購入する際の注意点
近年では、産地から直送される新鮮なカニを通販で手軽に購入できるようになりました。
しかし、実物を見ずに購入するからこそ、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
まず最も重要なのは、信頼できる販売店を選ぶことです。
長年の販売実績があるか、購入者のレビューや評価は高いか、商品の詳細な情報(産地、サイズ、内容量、冷凍方法など)が明記されているかなどをしっかり確認しましょう。
次に、商品の形態をよく確認することが大切です。
カニは「活(生きている状態)」「生冷凍」「ボイル冷凍」など、様々な状態で販売されています。
カニ刺しやカニしゃぶを楽しみたいなら「生冷凍」、解凍してすぐに食べたいなら「ボイル冷凍」が適しています。
また、「訳あり」と表示された商品は、脚が折れていたりサイズが不揃いだったりするだけで、味は正規品と変わらないことが多く、お得に購入できる場合があります。
内容量にも注意が必要です。
「総重量1kg」と書かれていても、氷の膜(グレーズ)を含んだ重さであることがほとんどです。
解凍後の実質的なカニの重さがどのくらいになるのか、記載があれば確認しておくと良いでしょう。
最後に、届いた後の保存方法や解凍方法についても、販売サイトの指示をよく読んでおくことが、美味しく食べるための秘訣です。
これらの点に注意して、賢く通販を利用し、美味しいカニをご家庭で楽しんでください。
まとめ:紅ズワイガニとズワイガニのどちらが美味しいかは好み次第
ここまで、紅ズワイガニとズワイガニの違いを様々な角度から比較してきました。
結局のところ、紅ズワイガニとズワイガニのどちらが美味しいかという問いに対する最終的な答えは、「食べる人の好みや、どのような食べ方をしたいかによる」ということになります。
両者にはそれぞれに代えがたい魅力があり、どちらか一方が絶対的に優れているというわけではありません。
みずみずしく繊細な甘さを手頃な価格で楽しみたいのであれば、紅ズワイガニは最高の選択肢です。
加工品や料理の具材としてもその真価を発揮し、私たちの食卓を豊かにしてくれます。
一方で、特別な日に、カニ本来の濃厚な旨味としっかりとした食感を存分に味わいたいのであれば、ズワイガニに勝るものはないでしょう。
その価格に見合うだけの満足感と感動を与えてくれるはずです。
大切なのは、これらの違いを理解し、自分の予算や用途、そしてその日の気分に合わせて最適なカニを選ぶことです。
今回の記事が、あなたのカニ選びの一助となり、より豊かな食生活を送るきっかけになれば幸いです。
本日のまとめ
- 紅ズワイガニは茹でる前から赤い
- ズワイガニは生の状態では褐色
- 値段は紅ズワイガニの方が安い
- 価格差は漁獲量と希少価値による
- 紅ズワイガニは水分が多く甘みが強い
- ズワイガニは身が詰まり旨味が濃厚
- 食感は紅ズワイガニがジューシーで柔らかい
- ズワイガニの食感は弾力がありしっかりしている
- 紅ズワイガニの旬は9月から翌6月と長い
- ズワイガニの旬は11月から3月と短い
- カニ味噌は紅ズワイガニがあっさり
- ズワイガニのカニ味噌は濃厚クリーミー
- 紅ズワイガニはほぐし身料理におすすめ
- ズワイガニはシンプルな調理法で素材の味を楽しむのが良い
- どちらが美味しいかは個人の好みと用途次第
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参考サイト
https://m-mart.co.jp/magazine/jijyou/beni-zuwaigani/
https://foods-ch.com/knowledge/1083/
https://kanisouhonten.com/blogs/column/benizuwai-honzwai
https://kanihan.jp/blog/archives/115
https://skynet-c.jp/kani/benizuwai
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