こんにちは管理人の「カニパパ」です^^
「お正月や祝い事の食卓に、当たり前のように並ぶ蟹。」
豪華で美味しいから、というのはもちろんですが、実は蟹が「縁起物」として古くから親しまれてきたことをご存知でしょうか。
でも、なぜ蟹は縁起が良いのでしょう?
その理由は、蟹の持つユニークな見た目や生態の一つ一つに、幸運を呼び込むとされる意味が込められているからです。
この記事では、そんな「蟹は縁起が良い」と言われる7つの理由を徹底的に解説し、お祝いの席で蟹が愛される背景を紐解いていきます。
この記事を読めば、次に蟹を食べるとき、その一口がさらに味わい深く、ありがたいものに感じられるはずです。
◆この記事でわかる事◆
- 蟹が縁起物とされる基本的な背景
- 縁起が良いとされる7つの具体的な理由
- 理由①:魔除けとめでたさの象徴「赤い色」
- 理由②:勝利を掴む「Vサインの爪」
- 理由③:出世や成長のシンボル「脱皮」
- お祝い事に蟹が最適なシーン
- 縁起物として代表的な蟹の種類
蟹は縁起が良いとは?
◆この章のポイント◆
- そもそも蟹が縁起物とされる背景
- 見た目や生態に隠された幸運のサイン
お祝いの席や年末年始の食卓を華やかに彩る蟹。
多くの人が何気なく「ご馳走」として楽しんでいますが、実は蟹が古くから「縁起物」として特別な意味合いを持っていたことは、意外と知られていないかもしれません。
「蟹は縁起が良い」という言葉の裏には、日本の文化や歴史、そして蟹自身のユニークな生態に基づいた、たくさんの理由が隠されています。
この章では、まず蟹が縁起物とされるようになった大きな背景と、その幸運のサインが見た目や生態にどのように現れているのか、という基本的な部分から解説していきます。
蟹のハサミの形、体の色、そして成長の仕方まで、すべてが縁起の良さに繋がっていると知れば、きっと驚くはずです。
蟹一杯に込められた、古人の願いや祈りを感じてみましょう。
そもそも蟹が縁起物とされる背景
蟹が縁起物とされる最も大きな背景には、古来より人々が蟹に対して抱いてきた「霊性」への信仰があります。
水の中と陸上の両方で生きられる蟹の姿は、当時の人々にとって非常に神秘的で、人間の常識を超えた不思議な力を持つ存在だと考えられていました。
さらに、蟹はその独特な習性から、子孫繁栄や豊穣、成長といった、人間が生きていく上で願ってやまないテーマと結びつけられてきたのです。
例えば、お腹にたくさんの卵を抱えて大切に守り育てる姿は、子宝や家庭円満の象徴とされました。
このように、単なる食材としてではなく、神聖な力を持つ特別な生き物として敬われてきた歴史が、「蟹は縁起が良い」という文化の根底に流れているのです。
見た目や生態に隠された幸運のサイン
蟹の縁起の良さは、その見た目や生態の至る所に隠されています。
まず、茹でると鮮やかな赤色に変わる体は、日本では古くから魔除けや祝いの色とされており、おめでたい席にぴったりです。
次に、力強いハサミ(爪)は、ピースサインのような「Vサイン」に見えることから、「勝利」を掴むシンボルとされています。
また、蟹は脱皮を繰り返して成長する生き物です。
古い殻を脱ぎ捨てて新しい自分に生まれ変わる姿が、「出世」や「困難の克服」、「自己成長」といったポジティブなイメージと重ねられました。
口からブクブクと泡を吹く様子でさえ、「お金が湧き出てくる」として金運上昇の印とされるなど、蟹の一挙手一投足に幸運のサインを見出してきたのです。
| POINT 蟹は古来より霊性を持つと信じられていた お腹に卵を抱える姿は子孫繁栄の象徴 鮮やかな赤色は魔除けや祝いの色 ハサミのVサインは勝利のシンボル 脱皮は出世や成長を意味する |
なぜ蟹は縁起が良い?7つの理由を徹底解説
◆この章のポイント◆
- 理由①:魔除けとめでたさの象徴「赤い色」
- 理由②:勝利を掴む「Vサインの爪」
- 理由③:出世や成長のシンボル「脱皮」
- 理由④:金運が湧き出る「泡を吹く姿」
- 理由⑤:子孫繁栄を願う「子を抱える姿」
- 理由⑥:中国の歴史に由来する「合格祈願」
- 理由⑦:神聖な生き物としての「霊性」
「蟹は縁起が良い」と漠然と知っていても、その具体的な理由まで知っている人は少ないかもしれません。
実は、その理由は一つではなく、蟹の持つ様々な特徴に由来する複数の幸運のシンボルが組み合わさっているのです。
ここでは、その中でも特に代表的な7つの理由を一つずつ深掘りして解説していきます。
魔除けを意味する体の「色」から、勝利を掴むとされる「爪」、さらには中国の故事に由来する「合格祈願」まで、その内容は非常に多岐にわたります。
これらの理由を知ることで、蟹が単なる美味しい食材ではなく、いかに多くのポジティブな願いが込められた特別な存在であるかが理解できるでしょう。
さあ、蟹に隠された幸運の秘密を一緒に探っていきましょう。
理由①:魔除けとめでたさの象徴「赤い色」
蟹が縁起物とされる最も分かりやすい理由の一つが、その「赤い色」です。
生きているときは黒っぽい色の蟹も、茹でたり蒸したりすると、鮮やかな赤色に変わりますよね。
この変化は、蟹の殻に含まれる「アスタキサンチン」という色素によるものです。
日本では古くから、赤色には魔除けや厄除けの力があると信じられてきました。
神社の鳥居が赤いのも、そのためです。
同時に、赤は「めでたい」色、お祝いの色でもあります。
紅白幕や還暦祝いなど、ハレの日の象徴色として使われることからも、そのイメージは明らかでしょう。
食卓をパッと華やかにし、災いを遠ざけて福を招くとされるこの赤い色が、お正月やお祝いの席で蟹が喜ばれる大きな理由なのです。
理由②:勝利を掴む「Vサインの爪」
蟹の力強いハサミ(爪)も、縁起の良さを象徴する重要なパーツです。
よく見てみると、蟹がハサミを振り上げた形は、まるで指で「Vサイン」を作っているように見えませんか?
このVサインは、現代ではご存知の通り「Victory(勝利)」を意味するポーズです。
この見た目から、蟹のハサミは「勝利を掴む」「幸運を招き入れる」と考えられてきました。
勝負事の前や、何か目標を達成したい時に蟹を食べることで、その力を借りようという験担ぎの意味が込められています。
仕事での成功やスポーツでの勝利、受験の合格など、様々な場面での活躍を願う人にとって、蟹は心強い味方となってくれるのです。
理由③:出世や成長のシンボル「脱皮」
蟹は、脱皮を繰り返して大きくなる生き物です。
この「脱皮」という生態が、人間の成長や発展と重ね合わされ、非常に縁起が良いとされています。
古い殻を脱ぎ捨て、一回りも二回りも大きくなって新しい自分に生まれ変わる姿は、まさに「一皮むける」「殻を破る」といった言葉を彷彿とさせます。
このことから、蟹の脱皮は、立身出世や自己成長、あるいは困難な状況からの再生・復活のシンボルと見なされるようになりました。
新しいステージへ進む時や、人生の節目で蟹を食べることは、過去の自分を乗り越えて更なる飛躍を遂げるという願いが込められているのです。
理由④:金運が湧き出る「泡を吹く姿」
少しユニークな理由ですが、蟹が口からブクブクと泡を吹く姿も、縁起が良いとされています。
この様子が、まるで「お金が尽きることなく湧き出てくる」ように見えることから、金運上昇の象徴とされているのです。
昔の人は、蟹のこの何気ない仕草にさえ、豊かさへの願いを込めていました。
現代からすると少しこじつけのように聞こえるかもしれませんが、それだけ蟹が人々の生活や願いと密接に結びついていた証拠とも言えます。
商売繁盛を願う人や、経済的な豊かさを求める人にとって、蟹はまさに幸運の使者。
次に蟹が泡を吹いているのを見かけたら、金運アップのサインかもしれませんよ。
理由⑤:子孫繁栄を願う「子を抱える姿」
メスの蟹がお腹にたくさんの卵(外子)を抱えて、孵化するまで大切に守る姿も、縁起が良いとされる重要な理由です。
卵を産みっぱなしにする生き物が多い中で、我が子を慈しむように卵を守り育てる蟹の姿は、人間の親子愛と重なります。
このことから、蟹は「子宝に恵まれる」「子孫が繁栄する」「家庭円満」といった、家族の幸せを象徴する生き物とされてきました。
特に、結婚祝いや安産祈願、子供の健やかな成長を願う席などで蟹が供されるのは、こうした意味合いが強く込められています。
たくさんの卵は、まさに生命力と豊かさの象徴であり、家族の未来が明るく続くことへの願いが託されているのです。
理由⑥:中国の歴史に由来する「合格祈願」
蟹が「合格祈願」の縁起物とされるのは、古く中国で行われていた官吏登用試験「科挙(かきょ)」に由来します。
この科挙の試験の成績優秀者は、点数の高い順に「一甲(いっこう)」「二甲」「三甲」と呼ばれていました。
一方で、蟹の硬い「甲羅(こうら)」にも同じ「甲」の字が使われていますよね。
この言葉の共通性から、蟹の甲羅は試験でトップの成績を収めること、つまり「第一甲で合格する」ことを意味する、非常に縁起の良いシンボルとされたのです。
この逸話が日本にも伝わり、蟹は受験や資格試験など、大事な試験に臨む際の合格祈願の食べ物として親しまれるようになりました。
Vサインの爪と合わせれば、まさに「勝利を掴んで合格する」という最強の験担ぎになります。
| POINT 蟹の甲羅の「甲」は試験の成績「甲」と同じ 中国の官吏登用試験「科挙」が由来 第一甲での合格を意味する縁起物 日本では受験や資格試験の験担ぎに Vサインの爪と合わせて最強の合格祈願に |
理由⑦:神聖な生き物としての「霊性」
これまで挙げてきた理由の根底にあるのが、蟹が「霊性(れいせい)」を持つ特別な生き物だと考えられてきたことです。
霊性とは、人知を超えた不思議な性質や能力を意味します。
水と陸を行き来する生態、脱皮による劇的な変身、子を慈しむ姿など、蟹の持つ様々な特徴が、古来の人々には神秘的で神聖なものに映りました。
仏教説話『ジャータカ』にはお釈迦様の前世の姿として巨大な蟹が登場したり、『今昔物語集』には蟹の恩返しの話が収録されていたりと、蟹は世界中の物語や言い伝えの中で、特別な役割を担う存在として描かれています。
こうした人間を超越した存在への畏敬の念が、「蟹は縁起が良い」という信仰の核心部分を形作っているのです。
蟹は縁起が良い!お祝い事に最適なシーン
◆この章のポイント◆
- 新年の門出を祝うお正月に
- 結婚式や結納などハレの日の食卓に
- 合格祝いや就職祝いで門出を祝う
これまでに見てきたように、蟹には魔除け、勝利、成長、金運、子孫繁栄など、数多くのポジティブな意味が込められています。
そのため、人生の様々な節目やお祝いの席で食べるのに、これほどふさわしい食材はありません。
この章では、具体的にどのようなシーンで縁起物の蟹を食べるのが最適なのか、代表的な例を3つご紹介します。
一年の始まりを祝うお正月はもちろんのこと、結婚という新たな門出や、合格・就職といった喜ばしい節目まで、蟹は祝いの気持ちを最大限に表現してくれる最高のパートナーです。
それぞれのシーンに込められた願いを知ることで、お祝いの席がより一層意義深く、心に残るものになるでしょう。
新年の門出を祝うお正月に
お祝い事の代表格といえば、やはりお正月です。
年末年始に家族や親戚が集まる場で、蟹が食卓に並ぶ光景はおなじみですよね。
これは、一年の始まりという特別な節目に、縁起物の蟹を食べることで、新しい年の幸運を願うという意味合いがあります。
まず、蟹の赤い色は新年にふさわしい魔除けとなり、一年間の無病息災を祈願します。
また、脱皮して成長する姿は、新年の抱負や目標達成への願いと重なります。
家族みんなで蟹鍋を囲めば、子孫繁栄や家庭円満の祈りにも繋がります。
見た目も豪華で食卓が華やぐ蟹は、まさに新しい門出を祝うのにぴったりの食材なのです。
結婚式や結納などハレの日の食卓に
結婚式や結納といった、両家が集うハレの日にも、縁起の良い蟹は欠かせません。
蟹が子を抱えて育てる姿は、これから新しい家庭を築き、子宝に恵まれることを願う新郎新婦の未来を象徴しています。
まさに子孫繁栄のシンボルであり、お祝いの気持ちを表すのにこれ以上ない食材です。
また、蟹の硬い甲羅は、両家の固い絆や、夫婦の揺るぎない愛情を表すとも言われています。
紅白の「紅」を担う食材としても、お祝い膳に華やかさを添えてくれます。
伊勢海老と並んで、結婚という人生の大きな節目を祝うための、格調高い一品として重宝されています。
合格祝いや就職祝いで門出を祝う
受験の合格や就職など、努力が実を結び、新しいステージへと一歩を踏み出すお祝いの席にも、蟹は最適です。
前述の通り、中国の科挙の逸話から、蟹は「合格」の強力なシンボルとされています。
さらに、Vサインに見える爪は「勝利」を、脱皮して成長する姿は「出世」や「社会での活躍」を意味します。
つまり、蟹を食べることは、これまでの頑張りを称え、輝かしい未来の成功を祈るという、二重のお祝いのメッセージになるのです。
「よく頑張ったね、これからの活躍を期待しているよ」という気持ちを込めて、合格祝いや就職祝いの食卓に蟹を用意すれば、お祝いされる側もきっと喜んでくれるでしょう。
縁起が良いとされる代表的な蟹の種類
◆この章のポイント◆
- 食卓の王様「タラバガニ」
- 上品な味わいの「ズワイガニ」
- 濃厚な味噌が魅力の「毛ガニ」
一言で「蟹」といっても、その種類は様々です。
お祝いの席で縁起物として食べられる蟹には、どのような種類があるのでしょうか。
もちろん、どの蟹も縁起が良いことに変わりはありませんが、特に日本でお祝い事のご馳走として人気が高い代表的な蟹を3種類ご紹介します。
それぞれに見た目や味わいの特徴があり、食卓での楽しみ方も異なります。
「蟹の王様」とも呼ばれるタラバガニ、繊細で上品な味わいのズワイガニ、そして濃厚なカニ味噌がたまらない毛ガニ。
これらの蟹の特徴を知ることで、お祝いのシーンや食べる人の好みに合わせて、最適な一匹を選ぶ手助けになるはずです。
食卓の王様「タラバガニ」
「蟹の王様」と称されるタラバガニは、その大きくて立派な姿から、お祝いの席にぴったりの豪華さを演出してくれます。
太くて長い脚には身がぎっしりと詰まっており、その食べ応えとプリプリとした食感は格別です。
分類学上はヤドカリの仲間ですが、その圧倒的な存在感はまさに王者の風格。
焼きガニやバター焼き、ステーキなど、豪快な料理にするとその魅力が一層引き立ちます。
家族や親戚が大勢集まる年末年始など、みんなでワイワイと蟹を囲むシーンには、見た目も華やかでボリューム満点のタラバガニが最適です。
その堂々とした姿が、祝いの席を一層盛り上げてくれることでしょう。
上品な味わいの「ズワイガニ」
ズワイガニは、繊細で甘みが強く、上品な味わいが特徴の蟹です。
産地によって「松葉ガニ」や「越前ガニ」といったブランド名で呼ばれ、高級食材として知られています。
細長い脚に詰まった身は非常にジューシーで、とろけるような食感が楽しめます。
お刺身やカニしゃぶ、茹でガニなど、素材の味を活かしたシンプルな調理法で食べるのがおすすめです。
また、甲羅の中にあるカニ味噌も濃厚で絶品。
その洗練された味わいと美しい姿から、結納や結婚式など、格式高いお祝いの席や、大切な方へのおもてなしにもふさわしい蟹と言えるでしょう。
濃厚な味噌が魅力の「毛ガニ」
その名の通り、全身が短い毛で覆われている毛ガニは、他の蟹とは一線を画す大きな魅力を持っています。
それは、甲羅の中にたっぷりと詰まった、濃厚でクリーミーな「カニ味噌」です。
このカニ味噌の味は「蟹の最高峰」とも言われ、多くの食通を唸らせてきました。
もちろん、身も繊細で甘みが強く、非常に美味です。
茹でてそのまま、身と味噌を和えて食べるのが最もポピュラーな楽しみ方。
見た目は他の蟹に比べて小ぶりですが、その凝縮された旨味は、お酒の肴としても最高です。
じっくりと蟹の深い味わいを楽しみたい、そんな大人のお祝いの席にぴったりの蟹です。
まとめ:蟹は縁起が良いだけでなく栄養も満点の食材
本日のまとめ
- 蟹は古来より霊性を持つ神聖な生き物とされてきた
- 茹でた後の鮮やかな赤色は魔除けと祝いの象徴
- Vサインに見える爪は勝利を掴むシンボル
- 脱皮して成長する姿は出世や成長を意味する
- 口から泡を吹く様子は金運上昇の印
- 卵を抱える姿は子孫繁栄や家庭円満の象徴
- 中国の故事から合格祈願の縁起物ともされる
- お正月には一年の幸運を願って食べられる
- 結婚式や結納では子孫繁栄や両家の絆を象徴する
- 合格祝いや就職祝いでは未来の成功を祈願する
- タラバガニは見た目が豪華で大人数の集まりに最適
- ズワイガニは上品な味わいで格式高い席にふさわしい
- 毛ガニは濃厚なカニ味噌が魅力で通に好まれる
- 蟹は縁起の良さに加え高タンパク低カロリーで栄養も豊富
- 次の祝い事には意味を知って蟹を味わうとより楽しめる
参考サイト
かに通販元祖 匠本舗 本店
愛知県共済生活協同組合
越前かに問屋ますよね
海鮮おすすめ通販館
かにの豆知識 | 札幌蟹販株式会社


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