こんにちは管理人の「カニパパ」です^^
通販や贈り物で活カニが届いたら、その新鮮さを最大限に活かして美味しく食べたいものですよね。
しかし、実際に生きたカニを目の前にすると、どう扱っていいのか戸惑う方も少なくないでしょう。
活カニが届いたけれど、正しい捌き方や保存方法が分からない、という悩みは非常によくあります。
また、せっかくの新鮮なカニですから、刺身や茹でガニ、鍋など、最適な調理法で味わい尽くしたいと考えるのは当然のことです。
冷凍するべきか、下処理はどうすれば良いのか、そして万が一死んでしまっていた場合の注意点など、知っておくべきポイントはたくさんあります。
この記事では、活カニの締め方から始まり、ご家庭でできる下処理、鮮度を保つ保存の秘訣、そしてカニの旨味を余すことなく引き出す絶品レシピまで、一連の流れを分かりやすくご紹介します。
最後までお読みいただければ、もう活カニの扱いに迷うことはありません。
◆このサイトでわかる事◆
- 活カニが届いたら最初に確認すべきこと
- 初心者でもできる活カニの締め方と注意点
- カニを無駄なく堪能するための正しい捌き方
- 鮮度を落とさない冷蔵・冷凍保存の具体的な方法
- 届いたカニが死んでいた場合の適切な対処法
- 活カニならではの絶品レシピと調理のコツ
- カニの旨味を最大限に引き出す調理法の選び方
活カニが届いたらすぐに確認!下処理と保存方法

◆この章のポイント◆
- カニの締め方と注意点
- 活カニの正しい捌き方
- すぐに食べない場合の冷凍保存方法
- 下処理のあとの冷蔵保存
- 死んでしまった場合の対処法
カニの締め方と注意点
活カニが届いたら、調理を始める前にまず「締める」という作業が必要になります。
これは、カニが自らの脚を切り離してしまう「自切」を防ぎ、苦痛を最小限に抑えるために非常に重要な工程です。
カニはストレスを感じると、脚の付け根にある特定の筋肉を収縮させて脚を切り離す習性を持っています。
熱いお湯にいきなり入れたりすると、驚いて脚がバラバラになってしまう可能性があるため、締める作業は欠かせません。
最も一般的で確実な締め方は、真水に浸ける方法です。
カニは海水で生きているため、水道水などの真水に10分から20分ほど浸けておくと、浸透圧の関係で動かなくなります。
この方法は特別な道具も必要なく、誰でも簡単に行えるのが利点です。
ただし、長時間真水に浸けすぎると旨味成分が流れ出てしまう可能性があるので、動かなくなったのを確認したらすぐに引き上げましょう。
もう一つの方法は氷水を使うことです。
たっぷりの氷を入れた冷水にカニを浸けることで、仮死状態にさせることができます。
この方法もカニへの負担が少なく、身が引き締まるというメリットもあります。
こちらも15分程度が目安となります。
ご家庭で活カニを締める際は、安全で簡単な真水か氷水に浸ける方法を推奨します。
より専門的な方法としては、眉間のあたりにある急所をアイスピックや出刃包丁の先端で刺すというものがあります。
これは即座にカニを締めることができるため、鮮度を最優先するプロの料理人が用いる手法です。
しかし、正確な位置を刺すには技術が必要であり、カニが暴れると危険も伴うため、ご家庭では無理に行う必要はありません。
締める際の注意点として、カニのハサミには十分気をつけてください。
届いた時点ではハサミが紐で縛られていることが多いですが、万が一外れてしまった場合は大変危険です。
軍手などをして手を保護しながら作業を進めるのが賢明でしょう。
締めた後は、すぐに調理または下処理に進むことが大切です。
常温で放置すると鮮度がどんどん落ちてしまうため、計画的に作業を進めていきましょう。
この最初のステップを丁寧に行うことで、後の調理がスムーズになり、カニ本来の美味しさを存分に味わうことができます。
活カニの正しい捌き方
活カニを締めたら、次はいよいよ捌く工程に入ります。
正しい手順で捌くことで、食べられる部分を無駄なく取り分け、見た目も美しく仕上げることができます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、ポイントを押さえればご家庭でも十分に可能です。
まず、捌く前にカニの体をタワシなどで軽くこすり、表面の汚れやぬめりを洗い流します。
特に脚の付け根や関節部分は汚れがたまりやすいので、念入りに洗いましょう。
捌き方の手順
最初に、カニの腹側にある「ふんどし」または「前かけ」と呼ばれる三角形の部分を取り外します。
ここに指をかけて引っ張ると、比較的簡単に剥がすことができます。
次に、ふんどしを外した部分に親指を入れ、甲羅と胴体を剥がしていきます。
両手でしっかりと持ち、てこの原理を使うように力を加えると「パカッ」と音を立てて外れます。
このとき、甲羅の中にある「カニミソ」がこぼれないように、甲羅を上に向けて作業するのがコツです。
甲羅を外すと、胴体部分に灰色の扇状の「エラ(ガニ)」が付いています。
このエラは食べられない部分で、苦味やえぐみの原因になるため、手で丁寧に取り除いてください。
砂袋(胃)も同様に取り除きます。
胴体の真ん中にある口の部分も硬くて食べられないので、包丁で切り落とすか、手で折り取ります。
胴体は、中央の溝に沿って包丁で半分に切ります。
こうすることで、脚を一本ずつ切り離しやすくなります。
脚は付け根の部分から、キッチンバサミや包丁を使って切り分けていきましょう。
脚の殻は硬いので、キッチンバサミを使うと安全で簡単に作業できます。
食べやすいように、脚の殻の片側を削いでおくと、身を取り出しやすくなります。
カニフォークがないご家庭でも、箸で簡単に身を押し出せるようになります。
外した甲羅に残っているカニミソは、絶品ですので捨てずに取っておきましょう。
甲羅焼きにしたり、身と和えたりと様々な料理に活用できます。
ただし、カニミソの中にある黒い筋のようなものは食べられない部分なので、スプーンなどで取り除いておくと良いでしょう。
捌き終わったカニは、すぐに調理するのが基本です。
もしすぐに食べないのであれば、次の項目で説明する適切な保存方法で鮮度を保ちましょう。
一連の作業には、まな板、包丁、キッチンバサミ、軍手、タワシなどがあると便利です。
すぐに食べない場合の冷凍保存方法
活カニが届いても、すぐに全てを食べきれない場合や、後日のために取っておきたい時には冷凍保存が便利です。
ただし、活カニの冷凍には少しコツが必要です。
生のまま冷凍してしまうと、解凍時に身がスカスカになったり、黒く変色(黒変)してしまったりすることがあります。
これはカニの体内に含まれる酵素の働きによるもので、品質が著しく低下する原因となります。
そのため、活カニを冷凍する際は、必ず一度加熱処理をしてから冷凍するのが鉄則です。
最もおすすめなのは、塩茹でしてから冷凍する方法です。
大きめの鍋に海水程度の塩分濃度(約3〜4%)のお湯を沸かし、カニを茹で上げます。
茹で上がったら、カニを冷水に取らず、ザルなどに上げて自然に冷まします。
急速に冷やすと水っぽくなってしまうため、うちわなどで扇ぎながら粗熱を取るのが理想的です。
カニが完全に冷めたら、冷凍保存の準備に入ります。
冷凍保存の手順
- 湿らせた新聞紙やキッチンペーパーでカニを一杯ずつ丁寧に包みます。これは冷凍庫内の乾燥から身を守るためです。
- 次に、その上からラップを隙間なくぴったりと巻き付け、空気を遮断します。
- 最後に、フリーザーバッグや厚手のビニール袋に入れ、口をしっかりと閉じてから冷凍庫に入れます。
この方法で保存すれば、約1ヶ月程度は美味しく食べることができます。
家庭用の冷凍庫は開閉が多く、温度変化が激しいため、なるべく奥の方に入れて保存するのが品質を保つコツです。
食べたい時は、冷凍庫から冷蔵庫に移し、半日〜1日かけてゆっくりと自然解凍するのがおすすめです。
電子レンジでの解凍や常温解凍は、旨味がドリップとして流れ出てしまったり、部分的に火が通ってしまったりするため避けましょう。
解凍後は、そのままでも美味しくいただけますし、カニチャーハンやパスタ、グラタンなどの加熱調理に使うのも良いでしょう。
一度加熱しているので、再加熱する場合は温める程度に留めるのが、身を硬くしないポイントです。
このように、一手間かけるだけで、活カニの美味しさを長期間楽しむことが可能になります。
下処理のあとの冷蔵保存
活カニが届いてから1〜2日以内に食べる予定であれば、冷凍ではなく冷蔵での保存が適しています。
冷蔵保存のメリットは、冷凍するよりも風味の劣化が少なく、カニ本来の繊細な味わいを保ちやすい点にあります。
ただし、冷蔵保存でも鮮度は刻一刻と落ちていくため、正しい方法で保存することが非常に重要です。
活きたままのカニを冷蔵庫で保存することも可能ですが、その場合は注意が必要です。
カニは低温に弱いため、冷蔵庫に入れておくと徐々に弱って死んでしまいます。
活きたまま保存する場合は、おがくずや濡れた新聞紙に包んで、乾燥しないようにビニール袋などに入れ、野菜室で保存します。
しかし、この方法ではいつ死んでしまうか分からず、死んでからの時間が長いと鮮度が急激に落ちるため、あまりおすすめできません。
最も安全で品質を保ちやすいのは、一度茹でてから冷蔵保存する方法です。
塩茹でしたカニをしっかりと冷まし、乾燥を防ぐために濡れたキッチンペーパーや新聞紙で包みます。
その上からラップで包むか、ビニール袋や保存容器に入れて、冷蔵庫のチルド室やパーシャル室で保存します。
これらの場所は、冷蔵室の中でも特に温度が低く設定されているため、鮮度を保つのに最適です。
この方法であれば、2〜3日は美味しく食べることができます。
冷蔵保存のポイント
- 乾燥させないこと。カニの身は乾燥するとパサパサになり、風味が損なわれます。
- 低温を保つこと。温度が高いと細菌が繁殖しやすくなります。チルド室などが理想です。
- 他の食品へのにおい移りを防ぐこと。カニの香りは強いので、しっかりと密閉することが大切です。
生のまま捌いた状態で冷蔵保存したい場合は、刺身で食べる分はその日のうちに、残りは加熱調理用に分けて、空気に触れないようにラップでぴったりと包み、チルド室で保存します。
しかし、生の身は足が早く、黒変しやすいため、翌日までには必ず加熱して食べるようにしてください。
冷蔵保存は手軽ですが、あくまで短期的な保存方法であると理解しておくことが大切です。
もし、数日中に食べきる自信がない場合は、前述した冷凍保存を選択する方が賢明でしょう。
いずれにせよ、活カニが届いたら、できるだけ早く食べるのが最も贅沢で美味しい食べ方であることに変わりはありません。
保存する場合は、これらのポイントをしっかり守り、カニの価値を損なわないようにしましょう。
死んでしまった場合の対処法
楽しみにしていた活カニが、届いた時点で既に死んでしまっていた、あるいは冷蔵庫で保存している間に死んでしまった、というケースも残念ながら起こり得ます。
このような状況に遭遇した時、焦らずに正しく対処することが重要です。
まず、本当に死んでいるかどうかを確認します。
カニは低温の環境では活動が鈍くなり、仮死状態になっているだけのことがあります。
触角や口元に触れてみて、わずかでも動く反応があればまだ生きています。
しばらく常温に置いてみて、動き出すかどうか様子を見るのも一つの方法です。
しかし、全く反応がなく、体がぐったりとしている場合は、残念ながら死んでしまったと判断できます。
カニは死んでしまうと、自己消化が急速に進み、鮮度の劣化が非常に早いという特徴があります。
特に内臓から傷み始めるため、時間が経つと身が溶けてしまったり、アンモニア臭などの異臭が発生したりします。
したがって、死んでいることを確認したら、絶対に生(刺身)で食べてはいけません。
食中毒のリスクがあるため、これは厳守してください。
死んでから時間が経っていないと判断できる場合は、すぐに加熱調理をすれば問題なく食べられます。
「時間が経っていない」の目安は、カニの腹側や関節部分が黒ずんでいないこと、そして異臭がしないことです。
少しでも嫌な臭いがする場合は、残念ですが食べるのを諦めて処分する勇気も必要です。
食べられると判断した場合は、できるだけ早く調理に取り掛かりましょう。
まずは、前述した手順で捌き、エラや砂袋といった傷みやすい部分を完全に取り除きます。
その後、塩茹でや蒸しガニ、カニ鍋、味噌汁など、中心部までしっかりと火が通る料理に活用します。
茹でる際は、灰汁を丁寧に取り除くことで、臭みを抑えることができます。
配送中のトラブルなどで届いた時点で明らかに死んでいた場合は、すぐに購入元に連絡することをおすすめします。
多くの販売店では、死着補償の制度を設けており、写真などの証拠を提示することで、代替品を送ってもらえたり、返金してもらえたりする場合があります。
いずれにしても、活カニは非常にデリケートな食材です。
万が一の事態にも冷静に対処できるよう、これらの知識を頭の片隅に入れておくと安心です。
活カニが届いたら楽しむ絶品調理法とレシピ
◆この章のポイント◆
- 鮮度抜群だからこそのお刺身
- プリプリ食感の塩茹で
- 香ばしさがたまらない焼きガニ
- 出汁まで美味しいカニ鍋のレシピ
- 活カニが届いたら新鮮なうちに味わい尽くそう
鮮度抜群だからこそのお刺身
活カニが届いたら、多くの人が真っ先に思い浮かべるのが「お刺身」ではないでしょうか。
とろりとした食感と、濃厚な甘みは、他のどんな調理法でも味わえない、まさに活カニならではの特権です。
これは、産地でしか味わえなかった究極の贅沢であり、通販の普及によって家庭でも楽しめるようになりました。
ただし、カニの刺身は鮮度が命です。
必ず、届いたその日のうちに、まだ元気に生きているカニを使って調理することが絶対条件となります。
少しでも鮮度に不安がある場合や、一度でも冷凍したカニは、安全のために刺身で食べるのは避けてください。
刺身にする部位は、主に脚の身です。
まず、活きているカニを氷水や真水で締めてから、手早く捌きます。
脚を付け根から切り離し、殻を剥いて身を取り出します。
この時、脚の関節部分で折り、殻を丁寧に剥いていくと、身を崩さずに綺麗に取り出せます。
キッチンバサミで殻の片側に切れ目を入れて開くようにすると、さらに簡単です。
ここからが美味しくする一手間です。
取り出したカニの身を、氷水に1〜2分ほどさっと浸します。
これを「花を咲かせる」と呼び、冷たい水に触れることで、カニの身がきゅっと縮み、繊維が花のように開いて美しい見た目になります。
食感もプリッとして、より一層美味しく感じられます。
ただし、長時間浸けすぎると水っぽくなり、せっかくの濃厚な甘みが抜けてしまうので注意が必要です。
花が咲いたら、キッチンペーパーで優しく水気を取り、器に盛り付けます。
おすすめの食べ方は、シンプルにわさび醤油や、カニの甘みを引き立てる昆布塩、すだちを軽く搾るのも絶品です。
また、捌いた時に取り出したカニミソを少し添えて、身と絡めながら食べるのも通な楽しみ方です。
濃厚なカニミソが、淡白で甘い身と絡み合い、口の中で至福の味わいが広がります。
カニの刺身は、準備に少し手間がかかりますが、その苦労が報われるだけの感動的な美味しさがあります。
活カニを手に入れたなら、ぜひ一度は挑戦していただきたい究極の調理法と言えるでしょう。
プリプリ食感の塩茹で
活カニの調理法として、刺身と並んで王道なのが「塩茹で」です。
茹でガニは、カニ本来の旨味と風味をシンプルかつ最大限に引き出すことができる調理法であり、プリプリとした食感としっとりとした身の甘さを堪能できます。
一見簡単そうに見える塩茹でも、いくつかのポイントを押さえるだけで、仕上がりが格段に変わってきます。
まず、最も重要なのが塩加減です。
お湯に対する塩の量は、海水と同じくらいの3%〜4%が理想とされています。
水1リットルに対して、塩を30g〜40g加える計算です。
この塩分濃度が、カニの身に程よい下味を付け、旨味をぐっと引き締めてくれます。
次に茹で方です。
カニが丸ごと入る大きさの鍋を用意し、たっぷりの湯を沸かします。
カニを入れる際は、必ず甲羅を下(腹側を上)にして入れます。
こうすることで、甲羅の中にある濃厚なカニミソが流れ出るのを防ぎ、カニの全身に旨味を閉じ込めることができます。
お湯が再沸騰してからの茹で時間は、カニの大きさによって異なりますが、一般的なズワイガニや毛ガニであれば15分〜20分が目安です。
タラバガニなどの大型のカニは、20分〜25分ほど茹でると良いでしょう。
茹でている間、お湯の表面に灰汁(アク)が浮いてきます。
この灰汁はカニの臭みの原因になるため、こまめに網じゃくしなどで取り除くことが美味しく仕上げるコツです。
茹で上がったら、カニを鍋から取り出し、ザルなどに上げて水気を切ります。
この時、冷水に浸けたりしてはいけません。
急速に冷やすと、カニミソが流れ出たり、身が水っぽくなったりしてしまいます。
甲羅を下にしたままの状態で、自然に冷ますのがベストです。
粗熱が取れたら、いよいよ実食です。
捌いてそのまま食べてももちろん美味しいですし、三杯酢やレモンを少し添えてもさっぱりといただけます。
茹でたての温かいカニも格別ですが、一度冷蔵庫でしっかりと冷やしてから食べると、身がさらに引き締まり、甘みが増して感じられます。
シンプルながら奥が深い塩茹では、活カニのポテンシャルを余すことなく味わえる、まさに黄金の調理法と言えるでしょう。
香ばしさがたまらない焼きガニ
茹でガニとはまた違った魅力で、多くのカニ好きを虜にするのが「焼きガニ」です。
直火で焼くことによって、カニの殻が香ばしく焼け、その香りが身に移り、独特の風味を生み出します。
水分が適度に飛ぶことで旨味が凝縮され、生や茹でとは異なる、身のしまった食感と濃厚な味わいを楽しめるのが最大の特徴です。
焼きガニには、生のままのカニを焼く方法と、一度茹でたカニを焼く方法があります。
生のまま焼くと、カニ本来のジューシーさと甘みをダイレクトに感じることができます。
一方、茹でガニを焼くと、身がパサつかず、しっとりとした仕上がりになります。
どちらも美味しいので、お好みで選んでみてください。
ご家庭で焼きガニを楽しむ場合、いくつかの方法が考えられます。
家庭でできる焼きガニの方法
- 魚焼きグリル: 最も手軽な方法です。脚や爪など、捌いたカニをグリルに並べて焼きます。火力が強いので、焦げ付かないように火加減を調整し、こまめに様子を見ることが大切です。
- ホットプレート: 卓上で楽しめるのが魅力です。ホットプレートを熱し、蓋をして蒸し焼きのようにすると、ふっくらと仕上がります。バターを少し溶かして焼く「バター焼き」も絶品です。
- オーブントースターやオーブン: アルミホイルを敷いて焼けば、後片付けも簡単です。均一に火が通りやすいのがメリットです。
もちろん、七輪などを使って炭火で焼けば、遠赤外線効果で中までふっくらと、そして炭の香りが付いて格別の美味しさになります。
焼きガニのもう一つの楽しみは「甲羅焼き」です。
外した甲羅を器代わりにして、中にカニミソと、ほぐしたカニの身、そして少量の日本酒を入れて火にかけます。
ぐつぐつと煮立って、カニミソと日本酒の香りが立ち上ってきたら食べ頃です。
この甲羅焼きは、日本酒との相性が抜群で、最高の酒の肴になります。
焼き加減は、殻の色が鮮やかな赤色に変わり、香ばしい匂いがしてきたらOKです。
焼きすぎると身が硬くなり、旨味が逃げてしまうので注意しましょう。
味付けは、何も付けずにカニ本来の塩味と旨味を楽しむのが一番ですが、お好みで醤油を数滴たらしたり、レモンやスダチを搾ったりするのも良いでしょう。
焼きたての熱々を頬張る瞬間は、まさに至福のひとときです。
活カニが届いたら、ぜひ焼きガニも調理の選択肢に加えてみてください。
出汁まで美味しいカニ鍋のレシピ
寒い季節はもちろん、特別な日の食卓を豪華に彩ってくれるのが「カニ鍋(カニすき)」です。
カニ鍋の最大の魅力は、カニの身を味わうだけでなく、カニの殻やあらゆる部分から染み出た極上の出汁まで、余すことなく堪能できる点にあります。
活カニを使えば、その出汁の味はまさに格別です。
まずは、鍋の主役であるカニを準備します。
捌いたカニの脚は、出汁が出やすいように、そして食べやすいように殻の半分を包丁やキッチンバサミで削いでおくと親切です。
胴体の部分も、もちろん絶好の具材になります。
次に、鍋のベースとなる出汁を用意します。
昆布を水に30分〜1時間ほど浸けておき、火にかけて沸騰する直前に取り出すだけで、上品な昆布出汁が完成します。
ここに、酒と薄口醤油、みりん、塩を加えて味を調えます。
市販の鍋つゆを使っても手軽で良いですが、せっかくの活カニなので、出汁から作ることをおすすめします。
基本的なカニ鍋のレシピ
材料:
- 活カニ(捌いたもの): 1〜2杯
- 白菜: 1/4株
- 長ネギ: 1本
- しいたけ、えのきなどお好みのきのこ: 適量
- 豆腐: 1丁
- 春菊: 1/2束
- 出汁(昆布出汁1.5L、薄口醤油大さじ3、酒大さじ3、みりん大さじ2、塩少々)
作り方:
土鍋に出汁を沸かし、まず白菜の芯や長ネギなど、火の通りにくい野菜から入れます。
野菜が少ししんなりしてきたら、カニの脚や胴体、きのこ、豆腐を加えます。
カニの身に火を通しすぎないのが美味しく食べるコツです。
カニの身の色が変わり、ふっくらとしたらすぐに引き上げて食べるのがベストタイミングです。
長時間煮込むと身が硬くなり、風味も損なわれてしまいます。
春菊のような葉物野菜は、食べる直前にさっと煮る程度で十分です。
そして、カニ鍋の真のクライマックスは、全ての具材を食べ終わった後に訪れます。
カニと野菜の旨味が凝縮された黄金色の出汁が残った鍋にご飯を入れ、溶き卵を回し入れて刻みネギを散らせば、絶品の「カニ雑炊」の完成です。
カニミソを少し残しておいて、雑炊に加えると、さらに濃厚でコク深い味わいになります。
一杯のカニを最後の最後まで味わい尽くせるカニ鍋は、家族や仲間との食卓を盛り上げること間違いなしの、最高の調理法です。
活カニが届いたら新鮮なうちに味わい尽くそう
ここまで、活カニが届いたらやるべきことについて、下処理や保存方法、そして様々な調理法をご紹介してきました。
活カニは、決して安い買い物ではありません。
だからこそ、その価値を最大限に引き出し、最高の状態で味わいたいものです。
この記事でお伝えしてきたポイントを、最後にもう一度おさらいしましょう。
まず、活カニが届いたら、すぐに中身を確認し、カニが生きているかどうかのチェックが不可欠です。
そして、調理前には必ず「締める」という一手間を加え、カニの自切を防ぎ、美味しく調理するための準備を整えましょう。
捌き方も、手順さえ覚えれば決して難しいものではありません。
ふんどしを外し、甲羅を剥がし、食べられないエラを取り除く。
この基本を守るだけで、無駄なくカニを堪能できます。
すぐに食べきれない場合は、必ず茹でてから冷凍保存するのが鉄則です。
この一手間が、後で美味しく食べるための重要な鍵となります。
そして、調理法はまさに無限大です。
活カニでしか味わえない究極の贅沢「お刺身」は、とろけるような甘さが魅力です。
カニ本来の旨味をシンプルに味わうなら、絶妙な塩加減で茹で上げる「塩茹で」が一番でしょう。
香ばしい香りと凝縮された旨味を楽しみたいなら「焼きガニ」がおすすめです。
そして、家族や仲間と食卓を囲むなら、最後の出汁一滴まで美味しい「カニ鍋」が最高の選択肢となります。
どの調理法を選ぶにしても、最も大切なことは、活カニが届いたら、その日のうちに、できるだけ早く調理して食べるということです。
活カニの最大の魅力は、その圧倒的な鮮度にあります。
時間が経てば経つほど、その価値は少しずつ失われてしまいます。
この記事が、あなたが活カニを最高の思い出と共に味わい尽くすための一助となれば、これほど嬉しいことはありません。
さあ、美味しいカニ料理で、素敵な時間をお過ごしください。
本日のまとめ
- 活カニが届いたらまず生死を確認する
- 調理前には真水や氷水で締める作業を忘れない
- カニを捌く際はふんどしとエラを必ず取り除く
- 甲羅の中のカニミソは捨てずに活用する
- 冷凍保存は生のままではなく茹でてからが原則
- 冷凍時は乾燥を防ぐためラップで厳重に包む
- 冷蔵保存は茹でてからチルド室で2〜3日が目安
- 死んでしまったカニは刺身では絶対に食べない
- 刺身は到着当日の新鮮なカニだけの特権
- 刺身の身は氷水にさっと通すと花が咲き美味しくなる
- 塩茹では海水程度の塩分濃度が味の決め手
- 茹でる際はカニミソが流れないよう甲羅を下にする
- 焼きガニは香ばしさと凝縮された旨味が魅力
- カニ鍋は殻からも出る極上の出汁がご馳走
- 鍋の締めはカニの旨味が詰まった雑炊が最高
参考サイト
カニの取り扱い方 【函館朝市】 元祖かに松前漬・活カニ・タラバガニ・毛ガニ・海産物の通販|稲場魚介苑
活生・ボイルカニの保存方法・保存期間について – かに総本店 松菱
活け(生)ズワイガニの上手な捌き方
活ずわいがにのさばき方 – 北海道カニ/タラバガニの通販・お取り寄せはかに太郎
活けガニとは?おすすめの食べ方や保存方法をカニ専門店が解説! – 蟹専門店マルツ公式オンラインショップ
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